Disney : HELL’S BELLS

2015.07.12

Silly Symphony No.4 「地獄の悪魔退治」
公開:1929年(昭和4年)

地獄の悪魔タイトル
タイトルバック

シリーシンフォニー4作目。

舞台が地獄ということで、幕開きの雰囲気やキャラクターの動きなど、1作目の「骸骨の踊り」と似ています。
テーマ曲は、ヒッチコック劇場のテーマとしてもおなじみの、シャルル・ グノーの「マリオネットの葬送行進曲」です。

悪魔やその手下達の地獄の風景が後半まで続きますが、これがなかなか楽しいです。
恐竜や竜がいたり、三匹の頭を持つ犬(ケルベロス)なども悪魔の親分のペットとして登場。小悪魔たちは玉座に座る親分のために、骸骨の楽器などで「マリオネットの葬送行進曲」を演奏し、食事の時間には地獄の牛の乳で炎のスープを作ります。
子分の悪魔が炎の前で踊るところなど、影をうまくつかった演出で色使いが見えてくるようです。

後半になると、ストーリーは急展開します。
悪魔の親分が食事をした後、急に子分の一匹を捕まえて、気まぐれにケルベロスに喰わせてしまうのです。残った小悪魔は捕まることを拒否して、親分とおいかけっことなります。崖まできたところで形勢逆転、親分が崖の下に落とされて、おしまい。
邦題に「退治」とついているのはこのラストシーンからきたものだと思いますが、原題は「Hell’s Bells(地獄の鐘)」。
アメリカ英語でこのHell’s Bellsという言葉は、苛立ちやいまいましさ、驚きを表現するようで「なんてこった!」「ちくちょう!」といった意味で使われるそうです。

オープニングとラストシーンの演出も洒落ていて、全体的なテンポも良く、初期のシリーシンフォニーの中ではとても好きな作品です。

地獄の悪魔