Disney : SPRINGTIME

2015.07.10

Silly Symphony No.3 「春」
公開:1929年(昭和4年)

春クレジット 春タイトル
タイトルバック

四季シリーズの第一弾。
このあと、夏、秋、冬(すべて1930年)が作られています。

グリーグの「朝」をBGMに、花と木と蝶が踊っているシーンから幕があき、森の春が描かれます。
自然のいきものたちが擬人化して踊り歌う、シリーシンフォニーの十八番です。
約7分の作品の中で、次から次に新しいキャラクターが登場し、ショーを見ているように飽きさせないつくりにしているのが「骸骨の踊り」とは違う、新たな試みといえるでしょう。
27年にトーキーが実用化されたことにより、音に動きを合わせることを、より追求する場としてシリーシンフォニーが始まったことが、初期の作品からは伝わってきます。この、擬人化したキャラクターをショーのように魅せていくスタイルは、定着し何度も何度も使われました。

それからこの時期のディズニーならではの展開が、愛嬌あるキャラクターが簡単に命を落とすことです。
たとえば、可愛らしい芋虫がダンスをしながら歩く1シーンが描かれたあと、鳥が近づいてきて、パクっと芋虫を食べてしまう。また、キノコで雨宿りをしていたバッタ2匹が、30秒もの間ひとしきり楽しいダンスを繰り広げたあと、蛙にいとも簡単に食べられてしまう。そして二度と登場しません。
のちのちのディズニーだと、食べられる方が感情を伴ったキャラクターの場合、食べる方は悪役という分かりやすい図式になります。そして食べられても死なずに、口から飛び出してきたりするパターンが多くなります。

この時点ではまだそういう描き方が徹底されておらず、無邪気に残酷な描写が行われるのが面白いところです。

恐ろしい闘牛士-01