Disney : The Merry Dwarfs

2015.07.12

Silly Symphony No.5 「森の小人」
公開:1929年(昭和4年)

シリーシンフォニー5作目。森の小人たちを描いた作品です。
小人は靴職人だったり、蹄鉄職人だったりとまじめに働いていますが、大きな樽に入ったビールを飲むと、酔っ払って楽しく踊り出します。

タイトルバック
森の小人クレジット 森の小人タイトル

この作品では、シリーシンフォニーで初めて「工場」のシーンが登場します。
「工場」とは私が勝手に名付けたのですが、なにかの仕事をキャラクターがたのしく流れ作業で行うことを見せるシーンのこと。
私は子供のときにシリーシンフォニー作品の何が好きだったかって、この工場シーンが楽しくて見ていたといっても過言ではないほどです。

「森の小人」では、前半に工場シーンがあります。
小人が靴職人なのです。この設定はグリム童話の「小人の靴屋」から持ってきているのでしょう。

1. 靴職人の小人が、楽器を弾くように靴底をたたく
森の小人1

2. バッタの蹄鉄をつくる小人。小人の世界では、バッタが家畜として飼われているのです。
森の小人

3. ビール樽のボタンを押すと、飛び出たビールを小人が口をあけて受け取ります(ちなみに当時のアメリカは禁酒法時代)
森の小人4

「動作を修飾して見せる」手法は、古くは絵画にも見られ、もちろん漫画でも使われてきました。
ディズニーでは、最初期のラフォグラムスタジオ時代の作品にも見ることができます。
この「動産の修飾」が「工場」のスタイルを生み出し、さらには作品のテーマになるほど発展するのは、もう少しあとのことになります。(工場テーマが有名な作品としては、「サンタのおもちゃ工場」や「楽しい復活祭」など)

中盤から終盤は、ビールを飲んで楽しくなった小人たちの、いつものショー展開。最後には酔い過ぎて、背景がぐにゃぐにゃと歪み出し唐突に終わり。
こういうストーリーのまとまりのなさも、初期の醍醐味です(笑)

小人たちが遊ぶ、花の遊具。この遊具、なんか他のアニメや映画でも見た事あるような気がする…のだけど思い出せない!
森の小人5